Entries from 2021-12-01 to 1 month
YouTubeチャンネルを立ち上げて10か月になりますが、まだまだ先は長いと思いつつも、今年を振り返ってみました。 村上 www.nikkanberita.com
米作家のジョーン・ディディオンさんが亡くなったという報道がありました。1980年ごろ、ノンフィクションの時代の文脈で日本でも晶文社などから翻訳が出ていて、私も2~3冊買って読んだ記憶があります。ですから、その名前を今日聞くと、ずいぶん時間がたっ…
YouTubeチャンネルの「フランスを読む」では、今回、根本美作子さんによる「失われた時を求めて」をお送りします。マルセル・プルーストによる大作です。途中でストップしてしまう読者も少なくありませんが、今回、根本さんが読みどころと魅力をたっぷりご紹…
チリの35歳の大統領が学費無料化闘争の学生運動のリーダーだったと知り、11年前に書いた記事を思い出しました。その頃、チリでは中道右派政権が発足し、教育の民営化を始めていたのです。ガブリエル・ボリッチ大統領が学生運動を組織したのはその頃に違いあ…
自民党政権には日本は守れない、というのは中国からも、米国からも、韓国からも、という意味です。以下のマンスフィールド研修(1994年~)は私が駆け出しディレクターだった時に日本の外務省で取材したものを後に書いたものです。日本の官僚制度が米国に筒…
チリで左派政権が誕生したことを受けて、今後、CIAがどんな手を仕掛けてくるか、また、チリ国内の経済はどうなるのか、など好奇心がかられ、スペイン語を再び勉強する決意をしました。スペインのEl Paisや南米の新聞などをできるだけ読むようにしたいと思い…
チリの大統領選挙では35歳と最年少の左派の大統領が誕生しました。昨日はこの話題で私の海外の知人たちはもちきりでした。ガブリエル・ボリッチ氏は学生運動出身で、国会議員の経験もあります。彼を支えたのは様々な社会運動だったらしく、その集結によって…
来年に迫ったフランス大統領選。共和党から強力な候補が登場し、極右2候補を撃沈する勢いとなっている今、分裂して勝ち目がゼロに近い左派からはクリスチャーヌ・トビラ元司法大臣が参戦すると発言して話題となっている。海外領土であるギアナ県出身のトビラ…
YouTubeチャンネル「フランスを読む」では、今回、翻訳家の野崎歓先生にご登場いただき、ジャン=フィリップ・トゥーサン作「浴室」について語っていただきました。この小説は原作がパリで出たのは1985年、そして野崎氏による邦訳が出版されたのが1990年1月…
パリのラ・リュシュ(蜂の巣)という館をご存知でしょうか?美術史などで取り上げられることもあるかと思いますが、シャガールも住んでアトリエを構えていたパリの15区にある伝説の芸術家たちの共同アトリエ兼住まいです。レジェやスーティン、藤田嗣治、モ…
( つづき) 2週間ほど前、非合法レストランに関する報道で話題は頂点に達した。コロナが広がる前はとてもリッチな場所で操業しており、パンデミック下における顧客の需要になんとか合わせようと試みるレストラン群に、メディアは照準を合わせた。これらのサ…
最近、バイデン大統領の支持率が低下しているといった報道をよく目にしますが、ニューヨークタイムズのコラムニストであるデビッド・ブルックスによるこのコラム「バイデンは成功しつつある」は読む価値のあるものと思いました。政治を短期ではかるのではな…
トルネードーと言えば竜巻のことで、先週金曜日に米国のケンタッキー州、アーカンサス州、イリノイ州、ミシシッピ州、ミズーリ州、テネシー州の6つの州を襲ったと報じられ、死者は現時点で88人、そのうち最も多くの死者を出したのがケンタッキー州です。こ…
(つづき) その反動から、メディアや論説記者たちは急進左翼を活気づけ、またポピュリスト的政党をも持ち上げつつ、ブルジョア階級や経営者たちの利己主義を強く批判した。ブルジョア階級と経営者たちは、大衆が労働に拘束されている中、コロナ対策の自宅閉…
Sophie Buhnik 地理学者・ソフィー・ビュニクさんによる寄稿から (つづき)国家はあらゆる行動も、発言も、注目され、検証され、詮索されるために一層緊張を強いられた。というのも、国民の領域を独占するのは国家に外ならず、すべての眼差しが国に注がれる…
日刊ベリタというウェブ媒体に最近、考えたことをまた書きました。安倍政権時代に護憲運動の大学人たちが安倍首相らを反知性主義と批判していたのを記憶されている方も多いでしょう。しかし、今、なぜそのような政権が長期化できたのかを真剣に考える必要が…