Entries from 2021-05-01 to 1 month
フランス映画「夜ごとの美女」(1952 ) と言えば名優ジェラール・フィリップが毎晩、夢の中で絶世の美女たちに出会う、不思議な現代の快作です。美女たちは毎晩、日替わり。こんな贅沢な仕掛けもありません。 音楽の非常勤講師をしながら夜ごとオペラを書いて…
フランス語には時々、1つの単語で正反対の意味を持つものがあります。たとえば、dépister(デピステ)という動詞です。よく使われるのは①です(旺文社のプチ・ロワイヤル仏和辞典を参照しています) dépister ①(後を追って)見つけ出す、~を探り当てる た…
私がYouTubeの料理チャンネルに魅せられたきっかけが、FoodwishesというアメリカのYouTubeチャンネルでした。かなり料理の幅が広いうえに、撮影と構成が巧みで、わかりやすいということがありました。今日では巧みな料理チャンネルはたくさんありますが、何…
イタリアのムッソリーニとその政党が20世紀における世界最初のファシズム運動と考えられていますが、その後発であるナチスの歴史の認知度に比べると、日本では最初に起きたイタリアのファシズムはほとんど知られていないように私は思っています。しかし、フ…
昨年来、料理に興味を持ってキッチンで多少なりとも自分で作ってみるようになったと書きましたが、コロナ禍の中、同じような方は結構いるのではないでしょうか。私は映像業者でもあるので、インターネットの動画群を時々見ては「うまいなあ」とか、「よくわ…
ナンシー・ウェイクは日本ではほとんど知られていないと思いますが(私も知りませんでした)、フランスにおける対独レジスタンス活動で活躍したトップレベルの女性スパイとして欧米では知られているようです。もともとニュージーランド生まれですがジャーナ…
ドイツ政府が1904年から1908年にかけて、当時のドイツ軍がナミビアの反乱鎮圧時に住民を虐殺していた 事実を認め、謝罪しました。正確な人数は不明ですが数万人規模のようです。対象となっている事件は100年以上も前のものです。それでも遅くてもしないより…
VICEというとカナダ発のライフスタイルマガジンですが、映像にも力を入れています。こちらは、先日起きた激しいパレスチナにおけるイスラエルとハマスらとの戦いの背後にある現実を報じています。この映像には、すでに530万ものアクセスがあります。チャンネ…
ツィッピー・リブニ(Tzipi Livni)というイスラエルの女性政治家について今朝書きましたが、補足を。この人が先述のシャロンが最後に作った中道政党のカディマを出て、Hatnua(運動)という新党を結成したことも書きましたが、この党は党首のリブニも含め、…
イスラエルの政治は日本から見ると、なかなかわかりにくい、というのが正直な感じです。やはり、あの地域の現実をリアルに極東で感じるのはとても難しいのではないかと思います。私がそのことを強く感じたのは当時のイスラエル政界の最もパワフルな政治家だ…
四半世紀に渡ってTVのドキュメンタリーや報道番組を作ってきましたが、今年からインターネット向けの動画も職業的に作っていくことになりました。今はいろんな動画を見ているところです。同じ映像でも、編集も撮影もまったく違いますから、この領域ではゼロ…
〇基本文法は1か月で完了 語学の勉強には終わりがありません。でも、前に書きましたように、基本は1か月でOKでもあります。昔出版されていた語学の入門書(基本文法)は1か月で終了できるものがたくさんあるんです。ですから、英語も1か月です。 そんなわけ…
昨日、英国でUber(ウーバー)の運転者の組合が結成されて、労働者数は7万人近く存在するので、その組合はその人々の利益を代表してUberと交渉することが報道されたばかり。実は、日本でもUberそのものではありませんが、Uber Eats(ウーバーイーツ)という料…
ドキュメンタリー映画の始祖の1人、ロバート・J・フラハーティの「ナヌーク」(1922)。 カナダエスキモーの暮らしに密着した感動の作品。素朴な生活とさりげない映像の中に、人間と自然の原風景が見えてきます。特にアシカ釣りのシーンは圧巻で、フランスのヌ…
先ほど、Uberの英国法人では労組が結成されて、Uberのドライバー7万人を代表してUberと様々な交渉をしていくことが決まりました。有給休暇や疾病手当、退職金なども対象に入ってくるでしょう。要するに、国の最高裁でUberの運転手も雇用されているとする英今…
リベラシオンが英国にUberの労働組合が設立されたと報じました。Uberとは普通のタクシー会社ではなく、一般労働者がUberの顧客と運転手をマッチングさせるITシステムに沿って空いている時間に運転業を営む、最近流行している働き方を実践しているアメリカ発…
絵本作家のエリック・カールが亡くなった知らせをニューヨークタイムズで読みました。91歳でした。エリック・カールと言えば絵本「はらぺこあおむし」で知られていますね。青虫がリンゴからナシからチョコレートケーキから、なんでも食べていって最後には美…
私は以前、葛飾柴又の寅さん博物館なる建物に入っていると、後から入ってきたお母さん方に「あ、寅さんだ!」って言われたことが本当にあるんですよね。ローソク人形じゃない人間版が立っていたと思われたみたいです。心底、驚きました。 映画の中の葛飾柴又…
ニューヨークタイムズのコラムニスト、ミシェル・ゴールドバーグがユダヤ人が米国で嫌がらせを受けたり、襲われたりしている事件について書いています。直近の話題としてはイスラエルがハマスに攻撃の倍返しをしたことでしょう。それによって、米国内ではア…
作家の小川糸と言えばフランスでは人気があり、特にクリスマスなどでは女性がプレゼントにしたがる一冊だそうです。読んで安らかな気持ちになれる、という意味で、他の作家の作品も含めて「フィールグッド文学」と呼ばれていると聞きました。そう話してくれ…
レ・リタ・ミツコというフランスのポップバンドをご存知でしょうか?ミツコというと、日本人みたいな名前ですが、ミツコの名の由来を語ると長くなります。ともかく、中心は歌手のカトリーヌ・ランジェとギタリストのフレッド・シシャンです。1980年にパリで…
フランスのリベラシオン紙と言えば昨日、画家のオリビア・クラベルたちが青春時代に仲間たちと電撃デビューして一世を風靡したことを書きました。創刊者は哲学者のサルトルです。そのリベラシオンの電子版に興味深い、というか、これまた衝撃的な映像が寄せ…
ブリジット・フォンテーヌというフランスの歌手をご存知ですか?若くして非常に才気ばしった活躍をして、スターになりますが、普通の流行歌手的な歩みではなかったようです。細かいことまではわからないのですが、メディアに注目されてはしばらく距離を置い…
クロード・レヴィ=ストロースと言えばフランスの文化人類学者の大物で、人によっては構造主義の四天王の一人などとも呼んでいます。著書に「悲しき熱帯」や「野生の思考」「構造人類学」「人種と歴史」などがあります。文化人類学者がどのようにフランスや…
フランスの哲学エッセイの古典に、アランという哲学教師のエッセイがあります。アランのエッセイはかつて歌人・映画監督・演出家の寺山修司にひどくこき下ろされていましたが、それでも今でもフランスでは読まれていますし、むしろ寺山修司のからみはあまり…
プレミアプロを導入したのは2月ですが、以後、一人で参考書を読みながら、Adobeの動画編集ソフトを勉強中です。私のやっておりますYouTubeチャンネル「フランスを読む」をご覧になった方はお判りいただいていると思いますが、まだごくごく基本中の基本テクニ…
週刊文春と言えば政界などのスキャンダル記事をかなり本格的な調査をして行ってきたことで「文春砲」などとして知られていますが、フランスで匹敵するのは週刊新聞のカナール・アンシェネと言ってもよいでしょう。むしろ、第一次大戦当時から出版されてきた…
私は今年、ニューヨークタイムズのデジタル版の購読契約をしたのですが、最初の1年間はサービス価格で週0.5ドル(だいたい60円弱でしょうか)ですから、月間で基本300円で収まります。この1年間の割引がまずすごいな、と思いませんか。何しろそれまで紙で購…
私は新型コロナウイルスの流行で、多くの人と同様に自宅で過ごすことが多くなり、外食三昧から家で料理を作るようになりました。購入した料理の本も和洋中から、コーヒー入門なども含めると、20~30冊に上ると思います。今までやってこなかったことが突然、…
行き釣りの恋、というと、ちょっと悪いニュアンスがあるのではないか、と思いますが、「ポルノグラフィックな関係」というフランス映画はまさにそんな関係の男女を描いた傑作だと私は思っています。一言で言えば不特定多数の出会い系サイトみたいな媒体を通…