Entries from 2021-06-01 to 1 month
以下の書評を興味深く読みました。 book.asahi.com NHKのある番組で、昨年の米国での黒人たちのいかりの爆発に関する説明が表層的で戯画化するだけと批判されたことがありましたが、それについて下のように述べています。 「私たち研究者が問題視したのは、…
ニューヨークタイムズで経済学者のポール・クルーグマンがインフレ懸念は一段落だという趣旨のコラムを書いています。先日書きました連邦準備制度理事長の発言とも重なることですが、クルーグマンはインフレの歴史を交えて、一時的な需給の調整局面でインフ…
久々にヴィルヘルム・フルトヴェングラーによるベルリンフィルの演奏で「運命」を再び聞いてみると、想像以上に素晴らしい演奏です。クラウディオ・アバドにベートーヴェンを振るのは10年早い、とでも言わんがばかり。私はアバドは好きだったんですが、フル…
YouTubeで豆腐を使って、鶏肉風の肉感を作って唐揚げを作ったり、カツ定食を作ったりして見せる人がいます。コツは一晩、豆腐を冷凍して水分を抜き、少し硬い食感にすることにあります。このビデオでは「テクスチャー」(織り方、生地、質感、手触り、歯ごた…
FTC議長に任命されたリナ・カーンの<Amazon’s Antitrust Paradox>について、昨日に続きまして書いてみたいと思います。 www.yalelawjournal.org 日本で言えば独占禁止法に相当するケースについて、1970年代あたりからミルトン・フリードマンに象徴されるシ…
「ああ、なんということだ!」 あの日、所持金がとうとう1000円になったことを知ってショックを受けました。認識が遅すぎたというか。実は当時、TV番組の制作会社を退職後、半年間、脚本家になるべく修業を続けていて、その間は1日の生活費が500円という毎日…
昨日、紹介しましたリナ・カーン(32)が4~5年前に発表した論文Amazon’s Antitrust Paradoxを読んでいます。半分くらい読みましたが、まずとても面白い。要は本来、独占や不公正競争を取り締まるために19世紀末に法制化されたシャーマン法などの一連の法…
正直申しまして、まだリナ・カーン氏の論文を詳細に読んでいませんが、独占禁止法を専門とする30歳前後の若き法学者ながら、イエール大学ロースクールのサイトで発表した独占禁止法とAmazonなどのオンライン企業の関係を探った論文 Amazon’s Antitrust Parad…
昨日私は駅からの帰り道、70歳前後とみられる女性が携帯電話で話しながら歩いていて、一度会話を終えた後、もう一度、電話をかけるのを見ました。相手は同じ女性らしく、「先ほどいいそびれたんですけどね、私今日、スイカを4つも5つも買ったんですよ、ち…
2002年に当時のジョージ・W・ブッシュ大統領にイラクへの戦争を進める裁量を与えた法律を今年になって廃止にするという法案が米下院で決議されました。今後は上院で議論されることになりますが、上下院ともに超党派で作業が進められています。このことは今撤…
米経済は5月に消費者物価指数が5%に跳ね上がっていた問題で、連邦準備制度(Fed)のジェローム・パウエル理事長が会合後にどう声明を出すかが注目されていました。結果は、インフレ加熱の心配はなく、一時的現象と語り、米経済の復活は力強いと発言。そして…
ルモンドによると、フランスで外出時のマスク着用義務が6月17日に解除となったほか、20日には夜間外出禁止令も解除となる。20日(日)は地方選挙投票日、ということでジャン・カステックス首相は選挙対策でこのタイミングでは?という印象をも与える記事だ。 …
最近、英単語で覚えた単語にgibberという動詞があります。これは激怒や恐怖に駆られた時にわけのわからないことを早口にしゃべる、という意味だと私の辞書に書いてありました。私は今までこの言葉を使ったことはなかったんです。もう1つの意味として、猿が…
ボーヴォワールのお尻の記事で、#裸とタグをつけたら、その日のアクセス数が一挙に3倍に増えました。それを狙ったわけではなかったんですが、キーワードの設定はアクセス数に影響を及ぼすのかもしれません。 今、「フランスを読む」というYouTubeのチャンネ…
南カリフォルニア大学と言うとハリウッド映画人を輩出する映画の名門大学として知られる大学ですが、そこで映画について教えているカリスマ的な先生がドリュー・キャスパー教授だそうです。実は書店で見た時はそれほど引き込まれなかった、というよりはいさ…
シモーヌ・ド・ボーヴォワールと言えばフランスの女性知識人で、サルトルの恋人でもあり、フェミニズム運動の旗手でもあった人です。その立派な女性の後ろ姿の裸を偶然、私はSNSで見てしまいました。シャワーの後らしく浴室で向こうを向いていて、お尻も背中…
昨年4月と比較して4.2% 消費者物価指数が上昇した米国。これをどう見ればよいのでしょう?という謎で、この間も掲載しました米政府統計のグラフを再掲載しました。このグラフでは真ん中に様々な商品全体の消費者物価指数の推移があり、そのほか、個別に…
人間と動物にはどのような境界があるのか、このことはペットを飼っている人は身近に体験する問いかけではないでしょうか。動物にも心はありますし、いろんな語りかけもしてきます。この問いをフランスでこのテーマで著名な哲学者エリザベート・ド・フォント…
米国で消費者物価指数が昨年と比べて5%も上昇しているためにインフレ加熱の懸念があるのかどうか、というニューヨークタイムズの記事を注意深く読みました。前にも消費者物価指数は1つの物価でなく、指標となる様々な商品の価格変動をまとめて指数にした…
フランスで最近、ジャン=リュク・メランション議員が率いる極左政党に投票した人は狙撃するというメッセージを自分のYouTubeチャンネルで出した<YouTuber、Papacito (パパシト)とは何者か>というタイトルでフランスの南西紙が記事を出しています。まず、…
この間、ケージャン料理のYouTubeチャンネルについて書いた時に、ニューオーリンズのサンドイッチのことを少し思い出して書いたのですが、たまたまYouTubeでまさにそんなサンドイッチの特集を発見しました。チャンネルはこの間LAのラーメン特集について触れ…
フランスのマクロン大統領が公務の途中で、群衆の中の自称・極右シンパの若者からビンタされるという一幕があり、波紋を広げています。6月8日、フランス南東部のドローム県のことで、折しも地方選挙の運動中のこと。実はそのすぐ前にやはり極右のYouTuber(P…
ニューヨークタイムズで私が注目している記事の1つが、AIロボットとデジタル技術の進展模様です。前にも書きましたが、AIロボットは製造業の中にはかなり浸透していますが、サービス産業にはまだまだ応用できていませんでした。たとえばスーパーのレジとか…
Aden Filmsというチャンネルのシチリア島のサンドイッチ屋の動画が面白いです。こんなに中身を詰め込んで大丈夫か、というくらい、野菜やチーズやハムをパンにはさんでいく老店主。今、これを見ながら思い出したのですが、パリのホテルで朝食を食べていると…
昨年の今頃、ポテトサラダを誰が作るのか?という論争が起きましたが、私もそれに刺激されて初めて自分でポテトサラダを作ってみることになりました。すでに10回以上作ってみました。料理の案内書でポテトサラダの作り方は様々、たとえば、中にゆで卵を刻ん…
米食の国で育つと、どうしてもスペインのパエリヤとか、ニューオーリンズのジャンバラヤと言ったコメを使ったごちそうに関心を持ってしまいます。下の料理番組はアクセス数はつましい数字ですが、中身は良いと私は思いました。タイトルにeasyと冠をつけてい…
毎日、英単語に仏単語それぞれ20くらい覚えています。ある意味、年を取ったらどのくらい語学の勉強ができるのか、という通説に挑戦しているような毎日。でも皮肉なことなのですが、言語を持ってしまったことが人間の幸せにつながっているのかどうか疑問に…
The Hot Sardinesというニューヨークのトラディショナルジャズのバンドを聞いていると、トラディショナルはクールジャズやフュージョンよりも長生きしたのではないかという気がします。ジョン・コルトレーンやマイルス・デイビスといった天才的なジャズミュ…
アメリカには食のYouTubeチャンネルが本当にたくさんあり、各地の食事情を伝えていますが、下はInsider というジャーナリズムのチャンネルが作ったロサンゼルスのラーメン屋特集です。日系人、日本人、コリア系など様々なラーメンのシェフたちが登場します。…
1990年代になって日本では政財官そしてマスコミをあげて、二大政党制に移行するべきだという大々的なキャンペーンが行われました。それはものすごいメディアの翼賛運動であり、地上波の報道番組でも<二大政党によるディベートが大切だ>みたいな空気が醸成…