Entries from 2022-06-01 to 1 month
(ソフィー・ビュニクさんのエッセイの続き 9回目 最終回) ここで批判されているのは、政府の方針に逆らってオープンしていたこれらのレストランにやって来た客たちの下品さである。客たちは結局、風味の乏しい料理に対して法外な料金を支払う心構えができ…
(ソフィー・ビュニクさんのエッセイの続き 8回目) 最後に、この件について最も興味深く、真相暴露的だったのはインターネットユーザーたちが作った料理のパロディだった。スキャンダルで一番衝撃を与えたものの1つが、料理の値段とメニューとの乖離である…
(昨年から断続的に地理学者のソフィー・ビュニクさんによる一連のエッセイを翻訳してきました。フランスにおけるコロナ禍の中で政府が国民に家にとどまり、会食を控えるように命令を出していた渦中で、富裕層を中心に、豪華な食事会が開かれていたことがこ…
哲学研究者であり、文学の翻訳者でもある澤田直教授が翻訳した最新刊がエドガール・モラン著「Lecons d’une siecle de vie (100年の人生の教訓)」(直訳)で、邦訳のタイトルは「百歳の哲学者が語る人生のこと」です。本書が貴重なのは、100年生きた人で初め…
日仏会館ではフランス語での弁論大会を毎年やっていて私も2018年に登壇したことがありました。コンクールに臨んだ登壇者の多くは高校生や大学生で、50代の私は最長老だったかと思います。私は原稿が決勝出場に選ばれたので、登壇してフランス語でスピーチす…
今回、「フランスを読む」では、再び歴史家アラン・コルバンを取り上げました。前回は1冊の本に集中しましたが、今回はコルバンの背後にあるフランスのアナール学派という大きな歴史学の系譜について、基礎からお話しいただきました。必聴です。歴史と言えば…