「ニュースの三角測量」

ニュースを日英仏の3つの言語圏の新聞・ラジオ・TVから読んでいきます。アジア、欧州、アメリカの3つの地点から情報を得て突き合わせて読むことで、世界で起きていることを立体的かつ客観的に把握できるようになります。それは世界の先行きを知ることにもつながると思っています。時々、関連する本や映画などについても書きます。

Entries from 2023-02-01 to 1 month

メディア統制の結果が情報不足による国力の低下へと今後ますますなっていくだろう

近年、TVメディアはかつて信じられていたような情報産業ではなく、ファッション産業に変異している。ファッション産業というのは多少単純化することになるが、一言で言えば、確たる知識・情報よりも、オシャレであるかどうかをモノサシとする変化である。で…

『ドエクル探検隊』 フランスを読む #32

翻訳家のダルトア・ミリアンさんに『ドエクル探検隊』についてお話しいただきました。これは霊長類学者・河合雅雄さんの児童小説で、700頁の大作ながら、とても面白いですダルトアさんはこれをフランス語訳しました。ぜひお聞きください。 www.youtube.com

「文学デイズ 2023春」

大変興味深いイベントです。最新の翻訳論。 www.youtube.com

移動する祝祭日

「もし、君が若い時に幸運にもパリで過ごすことができたなら、その後の人生でどこへ行こうとも、パリは君についてまわる。なぜなら、パリは移動する祝祭日だからだ。」 “If you are lucky enough to have lived in Paris as a young man, then wherever you …

マルク・アリザール著『犬たち』  ~フランスを読む #31 ~

今回は東京都立大学教授の西山雄二さんにご登壇いただき、マルク・アリザールの哲学的エッセイ集『犬たち』(翻訳:西山雄二 / 八木悠允)についてお話しいただきました。『犬たち』(Chiens)は犬という人間と深いかかわりを持つ動物について愛犬家の視点か…

仏教も西洋文明も、ナチズムも「吸収」した日本 ~高齢者の集団自決、集団切腹発言~

2016年に神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で19人を刺殺した植松聖は「ヒトラーの思想が2週間前に降りてきた」と語ったと報道された。そして、最近、イエール大学で教鞭をとる経済学者・成田悠輔が、少子高齢化の解決策として「高齢者の集団…

今年は私もゴンクール賞日本の選考委員を目指します

ゴンクール賞日本は学生が選ぶ催しで、今、2回目の選考が行われている真っ最中です。これはフランスで始まった高校生が選ぶゴンクール賞のバリエーションで、フランス語を母語としない国々でも大学生たちがフランス語圏の新しい文学を読んで賞を選ぶ、という…

夢の中でフランス語で話す

一昨日から昨日にかけてみた夢の中で、私はフランス語を話していました。こういうのは初めての経験だったので、驚きました。眠っていた私の脳が自動的に「フランス語を話す準備が整いました」みたいなサインを送ってきた気がします。それで話したと言っても…

フランス人が大規模な年金改革法案反対デモに託した思い

フランスで昨日、歴史的な規模の市民のデモが行われました。パリ現地時間の31日の朝からツイッターでも続々と各地での参加者の模様と参加人数が報じられていきました。どこどこで3000人、どこどこで何万人という具合です。ともかく、昨日のデモは動員の数が…

パリだけで50万人が31日の年金改革法案抗議デモに参加 全土で280万人が参加

プライドのある国民と、そうでない国民の差が浮き彫りに。 www.nikkanberita.com