Entries from 2023-04-01 to 1 month
安倍首相はかつて長州だった山口県の出身政治家であることを誇りにしていました。前回述べたように朝鮮植民地化のレールを敷いたのは長州藩出身者たちだったと言っても過言ではありません。そして、朝鮮半島植民地化と台湾の植民地化の始まりとなった日清戦…
小倉紀蔵氏の『朝鮮思想全史』によると、「日本の朝鮮支配に最初からもっとも深く関わったのは長州藩出身者であった。特に統治の初期における要職は長州閥が占めた。これは、ある外国の統治に日本の特定地域出身者がほぼ全面的に関係したという点で、きわめ…
21世紀から歴史は逆流を始めています。 www.nikkanberita.com
7年前に書いたものですが、この思考は僕が映像業界に入った初期から確信してきたことです。 「・・・社会的な分野でも医学と同様のことが言えると思うのは「社会科学」とか歴史学などの学問があるように科学的な研究対象になっていることから。たとえばどん…
今、歴史の中で大きな変動が起きつつあるのではないでしょうか。変化は極めてゆっくりしているように思えるでしょうが、ある瞬間に一気に断層が生まれ、昨日までとは完全に異なる国にいた、ということが起き得ます。特権を握った一部の人々のグループが全権…
日本の内部に植民地を作る、というより日本を丸ごと植民地にして、日本人を支配する…その支配者が日本人だとしたら、どう考えたらよいのか。このような仮説を作る場合、日本人の上に立つ「高天原族」というものを仮に想定してみたいと思います。日本人を統治…
かつてNHKは優れたドキュメンタリー番組を作ることで知られた放送局でした。時代の真実に切り込んだ番組の1つが1985年に放送されたNHK特集『日米開戦不可ナリ~ストックホルム 小野寺大佐発至急電~』です。これは情報が国民の運命を決めるインテリジェンス…
突然、ゲバラマンという言葉が頭に浮かんできました。ひ弱で、シャイな男が、ある日常品につけられたスイッチを入れると、突然、ゲバラになる、というもの。この国にいたら、ゲバラになりたい人は多いんじゃないのか。 チェ・ゲバラ
明石書店から昨年出版された鈴木江理子・児玉晃一編著『入管問題とは何か 終わらない<密室の人権侵害>』は、今、国会で審議が進行している入管法改正(改悪)問題と深くつながるテーマで、11人の人々が様々な立場でこの問題を論じた画期的な書です。この問…
自国植民地化の兆候 ・重税化と低福祉化 ・政治へのアクセスを絞る(投票率低下・選挙報道規制) ・メディアと教育を通して幻想の国家像を植えつける ・自由な学問を封じ、植民地化のプロセスを隠蔽する ・多国籍企業の優遇 ・反乱鎮圧・言論抑圧、戒厳令(…
歴史を直視すると、今日の日本の多くの人の運命は植民地にいた人々に似ていることがわかるだろう。そして、この傾向はますます加速しているし、もっと必然的に過酷な世界が生まれる、ということを描きました。暗い話ではありますが、政治を変えなくてはこの…
僕の場合は、日本人よりフランス人の友達の方がはるかに多いこともあって、国際ラジオ劇団をフランス人の同好の志たちと設立しました。これから試作に入ります。これも少年時代にSONYスカイセンサー5800ラジオで愛聴したラジオ劇の思い出が底流にあります。…
僕が少年時代に家にSONYのスカイセンサー5800というラジオがあって、それでよく聞いていたのが『音の本棚』というラジオの短編劇でした。中でも最も鮮明に覚えているのは、短編小説の名手で知られるリング・ラードナーの『アリバイ・アイク』という本の1篇で…
土曜日に放送大学大学院での案内がZOOMで行われ、大学院の学長や人文学コースの教員たちの話を聞きました。その後、それぞれのコ―スにおける説明でしたが、私の研究するのは、欧州の歴史学です。そこで、教授から歴史家マルク・ブロックについて教わりました…
私が最近、早く訳されてほしいな、と思っている本がフランスの歴史学者パトリック・ブシュロンが編集した『Histoire Mondiale de la France ( 世界の中のフランス史)』です。これは原書で750頁を越える大著で、フランスの歴史学者ら129人による共著なので、…