「ニュースの三角測量」

ニュースを日英仏の3つの言語圏の新聞・ラジオ・TVから読んでいきます。アジア、欧州、アメリカの3つの地点から情報を得て突き合わせて読むことで、世界で起きていることを立体的かつ客観的に把握できるようになります。それは世界の先行きを知ることにもつながると思っています。時々、関連する本や映画などについても書きます。

ニュースの三角測量

「ニュースの三角測量」というブログを始めます。この言葉は文化人類学者の川田順造氏による「文化の三角測量」を私なりにもじった言葉です。ニュースを最低でも3つの言語圏の新聞、ラジオ、TVで得ようとすることです。こうすることによって、世界のニュースをより立体的かつ客観的に見ることができるのではないかと思っています。ニュースを自国の解釈を離れて、違った視点、違った立場から見ることはグローバル化の進む今日、有益である以上に不可欠とも言えるでしょう。

 しかし、2言語ではなく、あえてもう1つ加えて3言語にしているのは、2カ国あるいは2言語だけなら、国力や文化力の差が影響してしまって、ただ単純に外国の情報をありがたがるだけで終わりかねないからです。特に日本では長年、米国のニュースが信頼できるほとんど唯一の外国のニュースソースでした。私も米国の報道を信頼していました。アメリカのニュースは真実だと思っていたのです。しかし、その有効性は1980年代末あるいは1990年代初頭の冷戦終結で終了したと今では思っています。その象徴は2001年9月11日にニューヨークで起きた同時多発テロです。2001年のこの同時多発テロの後の米国の新聞は虚報が増えてとても信頼できるものとは言えない状態になりました。イラクサダム・フセインたちがウランをアフリカから購入して秘かに核兵器を開発している、というニューヨークタイムズの虚報は忘れることができません。私がフランスの新聞でニュースを補完するようになったのもそれらのことがきっかけでした。フランスの新聞が100%信頼できるとはとても思っていませんが、米紙と仏紙を突き合わせ、さらに日本の新聞と照らし合わせることでより精度の高い情報を得られるのではないかと思っています。また、そうすることによって、1つの事実も様々な視点からその意味を考えることのできるツールになると思います。

 とはいえ、毎回、几帳面に3つ比較対象して書く、ということはなかなか時間的にも労力的にもできないかもしれませんが、少なくとも日本、アメリカ、フランスの3カ国の新聞を通して、思ったことを徒然なるままに書いていきたいと思います。