先日、フランス政府のもとでルワンダの虐殺の真相を調査した歴史学者たちの検証委員会の結論が出たことを書きました。フランス政府=当時はミッテラン大統領には共謀はなかったが、重大な責任があった、というものです。それに関連して、Mediapartがガリニエというルワンダのフランス大使館に派遣された元武官(大佐)にインタビューをしています。この人は事件の何年も前から、ルワンダで人種対立から虐殺が起きる可能性を予見して、フランス政府に予防策を進言していました。しかし、その的確な予言はミッテランとその取り巻きたちによって黙殺されたのです。このガリニエ氏のことも、今回の検証委員会の報告に出てきます。こうした報告がありながらアフリカにおける権益と影響力の確保のために握りつぶしていたことが当時の為政者たちの、そしてフランス国家の責任を重くした1つの鍵になっていると思われます。
このガリニエ氏へのインタビュー記事、とにかく面白いんですよ。過去にルワンダの事件に関して読んだいかなる記事よりも数段、面白いです。