「ニュースの三角測量」

ニュースを日英仏の3つの言語圏の新聞・ラジオ・TVから読んでいきます。アジア、欧州、アメリカの3つの地点から情報を得て突き合わせて読むことで、世界で起きていることを立体的かつ客観的に把握できるようになります。それは世界の先行きを知ることにもつながると思っています。時々、関連する本や映画などについても書きます。

「サマーワイン」のフランス版  クララ・ルチアーニとアレックス・カプラノスのデュエット

  ナンシー・シナトラとリー・ヘイズルウッドのコンビが1960年代に歌って大ヒットした「サマーワイン」という曲は、独特の陰りのある美しい曲です。歌詞は知らない街にやってきた銀の拍車を持つ男(騎士あるいはガンマンの象徴)が、彼を見て近づいてきた色っぽい女性に声をかけられ、イチゴやキスなど素敵なもので作ったとっても美味しい「夏のワイン」を飲んでゆっくりしていきなさいよ、と言われ、何倍も飲むうちにやがて男は意識を失いぶっ倒れてしまって目を覚まします。見ると持っていた銀の拍車も金も全部持っていかれた・・・というようなすごい歌詞です。変な歌詞であることは疑い得ませんが、独特の哀歓というか、抒情がメロディにあって、特に男にとっては「そうだよな」と思わせられる何かがあるのでしょうか、大ヒットしたとのこと。

  このアメリカの歌を現代フランスの新進コンビがカバーしています。クララ・ルチアーニとアレックス・カプラノスの二人組。なかなかこの映像バージョンも素敵ですね。やっぱり大衆を魅了するものがあります。天性の悪女の魅力とそれに逆らえない男、というのは古典恋愛小説「マノン」のテーマでもありました。悪女であっても純真なところもあって、男の頭脳では理解しがたいけれど、そこがまた胸を打つのでした。その測りがたさが小説や映画で描かれてきて、この短いミュージックビデオでも描かれています。

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  以下はナンシー・シナトラとリー・ヘイズルウッドによるバージョン。歌は素晴らしいですが、映像がないのが残念。

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