「ニュースの三角測量」

ニュースを日英仏の3つの言語圏の新聞・ラジオ・TVから読んでいきます。アジア、欧州、アメリカの3つの地点から情報を得て突き合わせて読むことで、世界で起きていることを立体的かつ客観的に把握できるようになります。それは世界の先行きを知ることにもつながると思っています。時々、関連する本や映画などについても書きます。

健康に悪い五輪  2021年の東京(夏) 2022年の北京(冬) 五輪を永遠にやめろ、という論が登場

  ニューヨークタイムズにこの夏の無理目な東京五輪だけでなく、2022年の北京五輪・冬の大会も、いや、すべての五輪を考え直せという論が出ました。今の日本の状況が語られ、ワクチンは遅れているし、感染は広がっている中、選手1万1千人にコーチその他がどっと日本に押し寄せたら、死者増加は当たり前だろう、というまっとうすぎる論です。しかし、それだけじゃなく、2022年の北京五輪と言えば中国の少数民族弾圧などでバイデン政権にとっては大きな課題になるはずだとしています。さらに、近年の五輪では会場建設で貧困者が住宅を追われるという人権問題にまでなっていて、さらに賄賂、ドーピングなどなど、最早五輪の理想とは程遠くなったと語ります。アテネは五輪開催で財政破綻まで起こし欧州を経済危機に突き落としました。リオデジャネイロも同様に財政問題があったのだ、と。莫大な金が注いで果たして、その見返りは見合ったものなのかと問いかけます。
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  私はこのカート・ストリーターの一文を読んで、すぐに五輪永久凍結が妥当かどうかは判断がつきません。が、少なくとも今年の夏の東京五輪は避けた方がよいと思います。国民の健康を害してまでやる意義はありません。そもそも、昨年来、政府の方針は矛盾だらけ。死者が増えても責任は取らないでしょう。というのも、この首相たちはそもそも安倍前政権時代から、統計すらごまかしてきたのですから。