フランスやアメリカの新聞ばかり読んでいて、足元の日本の事情に疎くなってしまっているようです。フランス人の友人から、今国会で論じられている法案について教えてくれ、と問い合わせが来ました。難民申請して3回拒否されたら強制送還させられるとか、処罰化などもできるように改正させようとしているようです。私がざっくりした法案改正の概要を書き送って送ると、「世界中、どこでも同じことが進んでいるわね」との答えが返ってきました。
以下は毎日新聞の映像サイトです。いろんな観点がありますが、裁判所の判断を経ずに、難民の運命を一元的に決めていく傾向が強まっていくようです。星野智幸氏は、外国人に適用されようとしているこの法案は必ず、日本人にも跳ね返ってくる、どう跳ね返るか問えば、<気に食わない人物は排除する>という形で、と言っているのが印象的です。
フランス人の友人が問い合わせてきたのは、下のクーリエアンテルナショナルの記事を見たからでした。その記事がUPされたSNSではいろんな人が書き込みをしているのですが、クーリエアンテルナショナルの記事が購読契約をしていない人には一部しか読めないことから、「いったいどんな手段で?」など様々な声が書き込まれています。このテーマは欧州人にとってはものすごく身近なテーマになっているらしく、中には「日本は素晴らしい」的な日本の移民政策を支持する右翼的な人もいるようです。フランスでは中東や北アフリカからの難民がパリ郊外でテント生活をするなどのニュースは最近では茶飯事になっていて、この難民たち~いろんな理由から収容施設に入りたがらない人もいる~をどう向き合うかは大きなテーマになっています。
以下はNHKワールドによる英語放送です。難民申請者の1%しか認定されない、というのは印象深いです。3分強と短い時間ながら、問題の概略がわかる映像かと思いました。
以下の望月記者のレポートはこの問題の実情とか背景をわかりやすく、まとめてありますね。特によいところは統計的な把握ができることです。何人収監されていて長期化しているのはそのうち何人か、と。そのあたりの規模がわからないと、もやもやしたままですから。