「ニュースの三角測量」

ニュースを日英仏の3つの言語圏の新聞・ラジオ・TVから読んでいきます。アジア、欧州、アメリカの3つの地点から情報を得て突き合わせて読むことで、世界で起きていることを立体的かつ客観的に把握できるようになります。それは世界の先行きを知ることにもつながると思っています。時々、関連する本や映画などについても書きます。

レ・リタ・ミツコとオリビア・クラベル 自由奔放の素晴らしさ

  レ・リタ・ミツコというフランスのポップバンドをご存知でしょうか?ミツコというと、日本人みたいな名前ですが、ミツコの名の由来を語ると長くなります。ともかく、中心は歌手のカトリーヌ・ランジェとギタリストのフレッド・シシャンです。1980年にパリで結成されました。以下のミュージックビデオ「マルシアは踊る」を見ると、その自由奔放さが満喫できるかと思います。前に書きました画家のオリビア・クラベル(Olivia Clavel)もレ・リタ・ミツコと活動したことがありました。この動画ではないのですが、彼らの最初のミュージックビデオの美術もオリビア・クラベルが担当したと聞きます。ブリジット・フォンテーヌとまた違ったタイプの音楽ですが、共通するのは本当に自由を謳歌していることです。ギタリストのフレッド・シシャンは亡くなってしまいましたが、カトリーヌ・ランジェは健在でパワフル、今も大変人気があります。私も好きな歌手です。

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  類は友を呼ぶではありませんが、この頃のパリの若いアーチストたち、とっても楽しい感じがありますね。経済的にも豊かな時代で、今日のような非正規雇用が多くなって社会問題が大きくなった時代とは違っています。こう書くとお叱りを受けるかもしれませんが、社会が歪んでしまうと、社会の中にルサンチマン(怨み)を持つ人が増えて、その怨みの総量が多くなればなるほど、社会は不寛容になり、自由に生きている人を排除しようとなりがちです。でも、そんな怨みを抱えないでいきたいですね。常に楽しく。やっぱり、私、根っこがバブル世代なのかもしれません。

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最近のオリビア・クラベルの作品

 オリビア・クラベルの作品群の中には顔にテレビの額縁がくっついたキャラクターの人物がいて、猫と暮らしています。この人物は自分自身がカメラ=TVなのだそうです。これこそ究極の自分本位ということではないでしょうか。商業ベースのTV番組に振り回されるのではなく、自分の目と感覚で世界を見つめていくぞ、ということなのだと私は思っています。今度パリに行ったら、自転車でひとっ走りして、ルアーブルあたりから生きのいい魚を買ってきて、オリビアさんやその仲間たちに手作りの寿司をご馳走したいと思っています。

  レ・リタ・ミツコと私の出会いはまったくもって下北沢で買ったCDでした。1990年代半ば、私はTBSの関東ローカルの深夜番組の担当ディレクターをしていまして、予算が限られていたので、選曲もディレクターが自分でやっていたんですね。TBSのライブラリーに行って、山ほどあるCDの中から選ぶわけです。そんな関係で、普段から中古CDを大量に買って聞いていました。レ・リタ・ミツコもそんな出会いです。なんか、ワクワクする感じのミュージック。とても面白く思って聞いていました。