「ニュースの三角測量」

ニュースを日英仏の3つの言語圏の新聞・ラジオ・TVから読んでいきます。アジア、欧州、アメリカの3つの地点から情報を得て突き合わせて読むことで、世界で起きていることを立体的かつ客観的に把握できるようになります。それは世界の先行きを知ることにもつながると思っています。時々、関連する本や映画などについても書きます。

VICEが報じたパレスチナ 差別の現実

 VICEというとカナダ発のライフスタイルマガジンですが、映像にも力を入れています。こちらは、先日起きた激しいパレスチナにおけるイスラエルハマスらとの戦いの背後にある現実を報じています。この映像には、すでに530万ものアクセスがあります。チャンネル登録者は645万人ですから、多いですね。この動画は東エルサレムの現実を描いていますが、エルサレムイスラエルの首都であるとトランプ大統領が承認しましたが、東エルサレムパレスチナにとっては将来の首都になると期待されています。このドキュメンタリーは重要な焦点となっている東エルサレムユダヤ人が入植し、アラブ人が追い出されている現実を描いています。

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  二国家併存を進めたい中道政治家のツィッピ―・リブニも言っている不平等な現実が生々しく描かれています。リブニはイスラエルの民主主義は危機にあるし悪化していると直言しています。この番組では危機の実態の1つに取材班が果敢に切り込んでいます。これもそうですし、以前見たフランスのルポもそうでしたが、女性のディレクターや記者がいい取材をしているんですね。

 この映像を見ても、すでにドキュメンタリーも報道も国境を越えてシェアされる時代に突入したと改めて感じました。NHKは以前の会長が語った通り、日本の国益のためのメディアに向かってこの数年突き進んできました。一方、国際的なメディアはインターネットに射程を広げ、国内だけでなく、世界の人にも向けて、国境を越えた広い視野と平等の精神を基盤に番組作りを進めています。

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米国は、エルサレムイスラエルの首都と認めていない国際社会と意見を異にしている。パレスチナは東エルサレムが将来の独立国家の首都になると主張しており、1993年の「オスロ合意」ではエルサレムの最終的な地位は和平協議の中で決められるとしている。国際社会はエルサレムに対する主権をイスラエルに認めておらず、これまですべての国が大使館をテルアビブに置いてきた。」(BBC)