2002年に当時のジョージ・W・ブッシュ大統領にイラクへの戦争を進める裁量を与えた法律を今年になって廃止にするという法案が米下院で決議されました。今後は上院で議論されることになりますが、上下院ともに超党派で作業が進められています。このことは今撤退を進めているアフガニスタンの米軍駐留がテロから20年たっても全然終わりが見えなくなって巨額の戦費を費やし、多大な犠牲を両国で払ってきたことへの反省でもあります。ニューヨークタイムズの記事によるとこの法律が根拠となって、イスラム国との戦争やイランの司令官爆殺といったその後の局地的な軍事作戦について議会の決議なしに大統領が進めることができた理由となっていたそうです。太平洋の対岸に住む私はイラク戦争を支持した当時の小泉首相のことを思い出します。