先ほど書きました通り、「服従しないフランス」、共産党、社会党でフランスでは左派政党がそれぞれ大統領候補者を擁立する構えですが、それだと決戦に勝ち残れない~その結果、新自由主義のマクロン 対 極右のマリーヌ・ルペンの決戦となって、多くの人がうんざりして棄権する・・・こういう悪しきスパイラルをもうやめにしようではないか、ということで、「la primaire populaire」(民衆の予備選挙)と名付けられた市民運動が今年7月に立ち上がりました。
ルモンドの記事によると、あるリサーチで、左派支持者の90%が左派政党からの統一候補を望んでいるという話です。当然でしょう、でないと決戦に勝ち残れませんから。そこで市民の望む候補者を政党から離れて、市民が決めて、それを政党に求める、という運動になるでしょう。要するに、いつも政党から「降りてくる」だけの一方通行だった政治のベクトルを、民衆発にチェンジしていこうという試みです。自分が参加して共に作った選挙であれば投票率も改善するのではないか、ということでしょう。