昨日、自民党の総裁選の4人の候補者の討論を見ていました。河野太郎氏も候補者の一人でした。河野氏は安倍政権で閣僚になって、昔と異なるイメージになった、はっきり言えばあまり好ましくない印象を受けていました。しかし、この2017年の国連総会の際に立ち寄ったコロンビア大学における学生たちへの講演と質疑応答を見ていると、奥行きのある政治家のように感じられました。確かに、安倍政権の方向性は日米同盟の強化と中国や北朝鮮への圧力あるいは対峙ということにありましたが、河野太郎氏の話を聞いていると、北朝鮮には国際包囲網の強化を訴えているものの、武力による解決を目指していないことは感じられましたし、そのことは対中国に関しても、「中国語を勉強したい」とか、「友好関係を目指す」とも言っています。河野氏は当時、外務大臣だったから、という事情もあるでしょうが、安倍首相よりははるかに、深く戦略を考えているという気がしました。