「ニュースの三角測量」

ニュースを日英仏の3つの言語圏の新聞・ラジオ・TVから読んでいきます。アジア、欧州、アメリカの3つの地点から情報を得て突き合わせて読むことで、世界で起きていることを立体的かつ客観的に把握できるようになります。それは世界の先行きを知ることにもつながると思っています。時々、関連する本や映画などについても書きます。

今日は総選挙の日、新聞では期日前投票が過去最多と

 今日は総選挙の日、新聞では期日前投票が過去最多と報じられていましたが、今回の選挙は過去になく、重要な変化の兆しを感じています。このコロナ禍が人々に何を見せ、何を教えたのか。それが集約されるのが今日という日だと思います。

 私にとってコロナが何だったかと振り返ってみると、半年かけて撮影したTVのドキュメンタリー特集番組が放送日の前日に飛び込んできたコロナの1発目のニュースで延期になり、コロナの問題が拡大する中で延期が繰り返され、とうとう放送できなくなってしまう、ということがありました。2020年の初頭から夏にかけてのことでした。取材対象者の方々に申し訳ないことをしました。もっと残念なのは取材対象だったその反貧困運動が食堂での語らいを軸にしたものでしたから、食堂に人が集まることができなくなるに至って、その運動自体も中断を余儀なくされてしまったことにあります。とても個性的な運動だっただけに残念でした。

  続いてベトナムへの海外ロケも延期が続いて実現できませんでした。ベトナムは国外からの人の入りを厳しくコントロールしていたのです。こんな風に2020年の秋まで何もできませんでした。個人的にも厳しい体験でした。移動ができなくなる、というのは移動を常とするTVの取材者には大きな枷となります。そして、フリーランサーは言い方を変えれば非正規労働者ですから、非正規労働の厳しさが過去30年で最も強く表れた時期でもあったと思います。以前、一時期アルバイトをしたことがあったコンビニに打診して見た時、「今は空きは全然ないんですよ、働きたい人が殺到して」という店長の言葉を耳にした時、コロナ禍の厳しさをリアルに感じたのを覚えています。居酒屋やレストランなど、いろんな現場で人員削減の結果、そのような事態に陥ったのだと思います。同じような人も多かったのではないでしょうか。つまり、逃げ場すらなくなってしまう。

 数日前に私は二度目のワクチン接種を終え、3年ぶりに飛行機に乗りました。レストランや居酒屋も規制を解かれ、ようやく日常に戻りつつある気がして嬉しく思いますが、コロナ禍が教訓としたものまで忘れてはいけないな、と思っています。

 

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