「ニュースの三角測量」

ニュースを日英仏の3つの言語圏の新聞・ラジオ・TVから読んでいきます。アジア、欧州、アメリカの3つの地点から情報を得て突き合わせて読むことで、世界で起きていることを立体的かつ客観的に把握できるようになります。それは世界の先行きを知ることにもつながると思っています。時々、関連する本や映画などについても書きます。

コロナ禍で、外国語の正確な発音の必要性に目覚める

 コロナ禍はいろんな意味で、日常に変化をもたらしています。私の場合も変化は1つに限定されませんが、外国語を扱うことが多い中で確実に意識が変わったのは、正しい発音を学ばないといけないなあ、と思うようになったことです。今まで外国人とはメールやSNSなど、活字でのコミュニケーションが多かったため、基本的に読み書きでした。ところがZOOMで交流することが増えてくると、発音の重要度が増したのです。発音が悪いと何も伝わりません。

 パリ在住のフランス人の知人の息子がオンラインでフランス語会話の講座を始めたというので、どの程度その人が講師として実力があるのか、最初は未知数でしたが、受講することにしました。何回かZOOMで講義を受けてみると、20代半ばですが、実に有能な講師です。舌の動かし方をビジュアル的に示してくれるだけでなく、発音の考え方を基本から教えてくれるのです。特に私が知りたかったのはフランス語特有のé、è、eの発音の違いです。あるいは日本人が苦手なrの発音です。とにかく、普段、苦手ないくつかの発音だけに絞って、毎回繰り返し指導いただきました。彼は大学でフランス語の教師になる勉強を最近したのだそうです。その成果はありました。

 これをきっかけに、フランス語に限らず、英語の発音もまた、もっと正確にやらないといけないな、と思うようになりました。講義代は決して安くはないですが、しかし、そこで教わるものは値段に沿った価値のあるものだと思います。

 私の目標は発音がよくなったなら、日本のとびきり怖い怪談をフランス語や英語で話してみることです。