パリのラ・リュシュ(蜂の巣)という館をご存知でしょうか?美術史などで取り上げられることもあるかと思いますが、シャガールも住んでアトリエを構えていたパリの15区にある伝説の芸術家たちの共同アトリエ兼住まいです。レジェやスーティン、藤田嗣治、モディリアーニなどもこのアトリエを拠点にしていたようです。日本の漫画界にたとえれば「ときわ荘」でしょうか。実は、私がパリで出会った画家フィリップ・ラゴートリエール(Philippe Lagautrière)氏がこの蜂の巣をアトリエにしていて、部屋はシャガールが住んでいたブースだと言います。コロナ禍でなければ画廊で展示会を開いているのですが、先日、ラゴートリエール氏はこの蜂の巣でささやかな展示会を開きました。
ラゴートリエール氏の作風はイラスト的なタッチの色彩豊かな寓話的作品が多かったのですが、先日の展示会では新しい試みも見られました。とくに私が注目したのは猫を描いた一連の版画です。これはラゴートリエール氏が飼っている猫でしょうが、全体からなんとなく、日本の浮世絵の影響があるような気がします。と言っても、よく見ると立体的に描かれているので、欧州的な描き方なのですが、それでも何かしらその構成の仕方に日本的なものを私は感じたのでした。
上のは全部版画で、プライスは1枚が150ユーロだそうです。現在のレートでは19000円前後のようです。これに送料が加わるのではないかと思いますが、もし、ご購入を検討される場合は以下のラゴートリエール氏のFacebookからコンタクトして、画家と直接決めてください。英語でもコミュニケートできるはずです。(私はエージェントではありませんので、売買はぜひとも自己責任でお願いいたします)
https://www.facebook.com/philippe.lagautriere
↑ 上の作品群が150ユーロですが、
↓ 下の1枚1枚手書きのアクリル画の猫は950ユーロだそうです。
こちらは手書きですから、売れるとなくなってしまうものです。
最後に、以前、私がフィリップ・ラゴートリエール氏について書きました記事のリンクを貼っておきます。これまでの歩みなどについて、話をうかがった時のものです。