日本が外交主権を持ちえないことを改めて示したのが今回のNATOに同調した岸田外交で、そこには日本がロシアとどう交渉するか、という視点が欠落して、米国に追随するだけの国家であることが改めて示されています。それをつづったのがちきゅう座の岩田昌征(まさゆき)教授の一文です。今の時代は情報のソースを多元化することが大切です。しかも、それが専門知識のある人の情報であればあるだけ信頼性も高まります。
「対露対北米西欧のセルビア的バルカン外交は、私達にとって参考になる。日本は、当然自然のことだが、ロシアによるウクライナへの軍事侵略を断固として真正面から批判し非難する。しかしながら、北方領土問題や資源安全保障問題をかかえている日本が、経済制裁に関して北米西欧と同一であるのは、不自然である。異なる質の経済制裁外交をロシアに印象付ける絶好の機会を早々と北米西欧に同調することで失ってしまった。G7の中でアジア代表として振る舞う気概が完全に欠如。
『G6』の使い走りとなって、アジア諸国の独自の対露宇戦争観を築くのを邪魔している。嗚呼!」