人生の「再開」を目指す人に読んでほしい1冊。これは2020年5月、まさにコロナ禍の渦中で、書店も閉鎖されている非常にやばいタイミングで出版されてしまったのですが、考えてみると、よいタイミングだったとも言えます。ただし、この本は実業書でなく、哲学エッセイなので、人生やものごとを再開するとは、どういうことかを言語や社会を深く考察しながら問い続ける書であり、答えを出すのは読者1人1人なのです。そして、僕自身も本書の翻訳をきっかけとして、仏和辞書を徹底的に読み込み、ノートをつけるようになりました。今年は大学院に入って、学び直しの年です。